10年という短くない年月を歴代14人のD☆Dメンバーそれぞれが悩み、苦しみ、戦って、そうして掴みとったのが今回の12公演だったんだと思う。
何かのインタビューでリーダーが話していたけど、DIAMOND☆DOGS最初の公演「未完成」は4公演。
当時のプロデューサーがチケットノルマも無しで、公演を打ってくれたというのは千秋楽での新吾くんのコメント。
10年間で残った初期メンバーはリーダーと、一番最後に入った新吾くんの2人だけ。
当時はDIAMOND☆DOGSメンバーの一番下に名前があった新吾くんが、気付けばリーダーの下に名前が載るようになった。
今回の12公演。
12回見ても毎回泣いたし、むしろどんどん色んな瞬間・ナンバー・ダンス・歌に思い入れや、新たな感動を覚えて、涙なしでは見られなくなった。
1幕の太平洋〜アンドロメダ〜MIRACLEs〜未完成の流れで涙腺崩壊。
なんて綺麗なんだろう。なんて美しい人達の集まりなんだろう。
ここまで来るのに一体どれだけの出会いと別れ、苦悩や不安を感じ、それを目には見えない「希望」や「未来」に懸けることで乗り越えてきたのだろう。
10年前リーダーが見上げ、越えようとした空は、一体どんな空だったんだろう。どれほど先の見えない遥かな空だったんだろう。
千秋楽でのリーダーのコメント。
「十年一剣を磨く」リーダーがお父様から貰った言葉。
D☆Dを作ろうとしている時に、「十年やってみなさい」とリーダーの背中を押してくれた言葉。
「10年続きました。僕たちは勝ちました!」そう叫び、天を見上げるリーダーの表情を思い出すだけで、胸がいっぱいで涙が止まらない。
『十年一節』とはリーダーも言ってましたが、この10年で幕を下ろす可能性もあったんだよね。
でもメンバーはみんなこれからのD☆Dの未来を、次のSTEPを見つめている。それが嬉しい。
ステージに立つことが好きで、作品を作り上げることが好きで、人を喜ばせて笑顔にすることが好きで、そして誰よりも寂しがりやで愛に溢れたリーダー。
彼の前をこの十年で一体何人の人が通り過ぎて行ったのだろう。
何人の人が彼と道を違えたのだろう。
彼は何人の人ともう会うことができないのだろう。
2幕のI Wish。
「未完成」の振り付けを取り入れた、微笑むリーダーと新吾くんの踊りと、類隆の優しく切ない歌声。
千秋楽でリーダーと新吾くんが最後互いに腕をまわした瞬間、「本当に良かった」という嬉しい気持ち、幸せな気持ちでした。
リーダーと新吾くんにとっての10年。
利くんにとっての9年。
皓ちゃんにとっての6年。
類ちゃんにとっての5年。
TAKAちゃんにとっての4年。
泰ちゃんにとっての3年。
そして、私にとっての3年半。
こんなにも途中から好きになる歯がゆさを感じたのは初めてです。
わかんないこと、知らないこと、見てないこと、たくさんたくさんある。
10年に渡りD☆Dを応援しているファンの方々には一生かなわないっていうコンプレックスは、私がこれからもDを好きでいる限り絶対に消せないものだし、メンバーが過去を懐かしむ度に「それを知らない自分が限られた客席のうちの1席を取ってしまっていいのだろうか」と後ろめたい気持ちにもなる。
そんな自分がいつも嫌になるし、いつも悔しい。
でも、だからこそ、これからまた新たなステップへと進もうとしているDIAMOND☆DOGSを見つめていけたら、一緒に歩んでいけたらと願わずにはいられない。
D☆Dに出会えなければ感じられなかった感情、乗り越えられなかった辛さ、広げられなかった自分という世界、知りあうことも出来なかった人たち。
まだたった3年しかD☆Dと歩んでこれていないけど、D☆Dがくれたもの、本当にたくさんたくさんあるんです。
どうか、これから先の日々をDIAMOND☆DOGSと歩んで行けますように。
どうか、D☆Dのメンバーそれぞれが輝き続けていけますように。
そしてどうか、リーダー、新吾くん、利くん、皓ちゃん、類ちゃん、TAKAちゃん、泰ちゃん 7人みんなの笑顔がたくさんたくさん見られますように。
この9日間は私にとって最高に幸せで、D☆Dファンとして、とても光栄な時間でした。
D☆Dのみんな、スタッフの皆様、この公演の間にご縁の出来たファンの方々、本当にどうもありがとうございました。